こんにちは。現役大学生、ひよっこ将軍です。
キングダムで最も人気のある将軍の一人である桓騎将軍。そんな桓齮は671話にて、六代将軍の一人に選ばれています。第六将は空白だったため、その時点で秦国で一番強い5人に選ばれたということになります。今回は、そんな桓齮将軍を支える、めちゃくちゃ個性あふれる5人の幹部(摩論、雷土、黒桜、厘玉、那貴)について解説していきます。 (2023年 8月17日)
詳しくそれぞれのシーンの対応する話数も書いていますので、漫画をすべては読み返す時間がない方、最近キングダムを読み始めて詳しく知りたい方、桓齮一家について思い出したい方、必見です!
摩論(まろん)
一人目は、桓齮軍の参謀、摩論です。「参謀にて紳士」という独特な自己紹介からもわかる通り、クセが強いです。桓齮軍の司会進行を務め、桓齮軍の中で、桓齮の次に頭がいいキャラと思われますが、武力はゼロといっても過言ではなく、春秋戦国時代の漫画であるキングダムにおいては珍しく、戦うシーンはなく、武力もゼロであると思われます。そのため、戦況が不利であると判断すると、潔く周りの仲間を捨てて逃げます。
62巻から始まる桓齮軍vs邯鄲(かんたん)の守護神 趙軍総司令 扈輒(こちょう)軍の戦いでは、8万対24万という圧倒的数的不利のなか、桓齮軍は戦況も圧倒的に不利に立たされます。そんな中、時々刻々と幹部である摩論にも死の危険が迫ります。普通、摩論の立場なら、8万からなる軍の軍師なわけですから、この状況を打開する策を打ち出すべき状況です。しかしこの状況で摩論は、親分、頭ともいえる桓齮を見捨て、多くの桓齮軍を見捨て、あっさりと逃げようとします。部下から、戦況がまずいと伝えられると、「よし、私も仲良しだけ連れて逃げよう」(63巻 680話)というのです。まるで何万人もの軍の幹部とは思えません(笑)しかし、摩論が逃げようとすることが桓齮には分っていたのか、摩論が逃げようとしたところに突然現れ、「摩論 ちょっと話がある」といい、呼び止めます。摩論からするとめちゃくちゃ焦る状況ですね。
このエピソードからわかるように、摩論は自分第一で考える性格のために、しばしば桓齮の考えに反する行動を起こすこともあります。68巻740話にて桓齮に「俺の唯一の失敗は来てすぐ俺の一家を乗っ取ろうとしたお前をぶっ殺しておかなかったことだ フッ だが俺の失敗はそれくらいだ」といわれています。ただ、いくら忠誠心がなくても、桓齮にとって摩論はやはり憎めない家族と思える存在だったのでしょう。
雷土(らいど)
続いて二人目は桓齮軍の主力、雷土です。元野盗集団、という桓齮軍はほかの軍に比べて単純な武力、という面では若干見劣りします。その中で、見劣りする軍事力を埋め合わせ、桓齮軍の武の中枢を担う、二つの部隊のうちの一つが雷土一家です。(ちなみに、もう一つはゼノウ率いる一家です)その大きな体と顔面に掘られたタトゥーから伝わる怖さとは裏腹に、冷静な戦術眼をもち、桓齮への忠誠心も桓齮軍の中で一番強いといえます。第42巻の450話では、黒羊丘の戦いにて、「沈黙の狩人」の異名を持つ趙軍総大将、慶舎の策略にはまり、桓齮軍は追い込まれてしまいます。しかし、雷土の冷静かつ迅速な判断によって、仲間を踏みつぶしてでも逃げるという作戦をとり、さらにただ逃げるだけでなく、敵の重要な拠点となっていた丘を焼き尽くし、「チッ しっかり覚えとけ 趙のクソどもが 元野党団の桓齮軍はどんなに下手うったとしても ぜってェ手ぶらじゃ帰らねェんだよ!」という名言を残しています。 また、雷土の桓齮への忠誠心が強さは、第63巻686話に表れています。邯鄲(かんたん)の守護神、趙軍総司令、扈輒(こちょう)軍の戦いにて雷土は、桓齮が「無茶せずテキトーに逃げろ」といっていたのにもかかわらず、少しでも桓齮軍、桓齮本人に貢献しようとして、趙の将軍であった龍白公(りゅうはくこう)を少ない人数で倒し、力を使い果たしたところで龍白公の息子、竜布に捕虜として捕まってしまします。捕まった雷土は趙軍総司令の扈輒に拷問され、両腕を切断されたりしますが、扈輒に「桓齮の狙いを教えれば、命は救ってやる」といわれます。両腕を切断され、体中にくぎをさされて、想像できないような痛みを抱える中、普通だったら吐露してしまうでしょう。しかし、雷土は、「もし桓齮がここにいたらさっさと言えよって…大笑いする あいつはそんな奴だからよ…だから絶対にお前には教えてやらねえよ 扈輒」という名言を吐くのです。いや、かっこいいですね。雷土が悪役キャラであるのにもかかわらず、人気がある理由がうかがえます。
ちなみに、雷土がその拷問で死んだあと、桓齮は雷土の死体をみて、「クク 不細工ヅラがさらに酷くなったなー雷土 無茶せずテキトーに逃げろつっただろーが 俺の言うことを聞かねーからだぞ この…大馬鹿野郎が」(64巻695話)と桓齮なりにとても悲しんでいるのが伝わってきます。この戦いのあと、桓齮が趙軍10万人を斬首したのは、雷土の復讐といわれています。雷土一人の復讐に対して、10万人殺すほど、桓齮の怒り、悲しみは相当なものだったのでしょう。
黒桜(こくおう)
三人目は、幹部の中で唯一の女性、黒桜です。優れた戦術眼を持ち、弓を扱います。その実力もさることながら、黒桜にはブサイクに厳しく、イケメンには優しいという特徴があります。42巻458話では、黒羊丘の戦いにて、外摩の親分というブサイクが援軍を要請した時には、「外摩の背に矢を撃ち込め それでもまだダダをこねるなら私が直接首をはねに行くと伝えろ クソブタが」といったのにもかかわらず、智春の若造というイケメンが援軍を要請した時には、「…百人助けを送ってやれ」と言う様子が描かれています。だいぶ差がありますね(笑)
特にイケメンの中でも、桓齮のことが一番好きで、桓齮軍に入ったのも、桓齮のあまいマスクにほれ込んだからです。(68巻おまけ漫画 ビフォア桓齮一家より)69巻では、秦趙宜安決戦にて、桓齮軍が李牧率いる趙軍に追い詰められ、黒桜も重傷を負ってしまいます。その際、桓齮との最後の会話になるかもしれない場面で、黒桜は、「なんで私を抱いてくれなかったんですか う… 私はずっとお頭の女になりたかったのに」と言っています。完全に桓齮のことが好きだったんですね。。そのあと、桓齮は黒桜に「女じゃなかったが、お前は俺の家族だ」と言って、黒桜を安心させています。
厘玉(りんぎょく)
4人目は、厘玉です。破天荒、昔のバンドマンのような見た目とは裏腹に、桓齮軍に登場するキャラで一番の常識人と思われます。桓齮やほかの幹部は41巻から始まる黒羊丘の戦いまでに登場しますが、厘玉は、48巻の519話、鄴攻めにて初登場します。黒羊丘の戦いは、丘の取り合いで、平地戦を得意とする厘玉率いる騎馬隊には向かなかったのです。そんな登場が遅かった厘玉ですが、普段は冷静で、川でおぼれかける黒桜を助けるなど、頼りになる兄貴肌と言えます。個人的に最も頼もしさ、かっこよさを感じるのは68巻の740話で、秦趙宜安決戦にて、桓齮軍が李牧率いる趙軍に追い詰められ、桓齮軍全体に暗雲が漂ったときに、放った言葉です。
「…もし雷土が居たらムダにかっこつけてこう言うぜ ウダウダ言ってねーで俺たちはただお頭についていくだけだ ってな …なんか不思議だな 雷土が死んだのがもう随分前のことのようにも思うし つい最近のような気もするし… 呼べばすぐそこにいるような気もする…俺は呂比っつー田舎の城邑の外れにある山中でケチな盗賊団やってて ずっと南の方でやべェ野党団がいるって話聞いて そんで移動してその桓齮一家に入った 別に俺は自分ででけェことやりてーとか願望はさしてなかったが ただ呂比でしょーもねー盗賊やってて そんでしょーもなく死ぬだけなのも何かつまんねーと思ってた その位の気持ちで桓齮一家に入ったがそこからはまー刺激的な日々だった 実はその時初めて思ったぜ あ 生きるのって何か面白ェかもなってな おそらくあの時集まって来た奴らはみんな似たようなこと思ってたんだと思う 方々の吹き溜まりでただ息をしてただけのような連中がお頭の元に集まって みんな頭を上げて生きれたような気がする 外から見りゃひでェクソみてェな集団なんだが俺たちはそれどころじゃなかったし そんな日が来ると想像すら出来ねェ程の人間だった それが途中で正規の秦軍となり 今や大将軍の軍だ 桓齮一家に入る前の俺達には夢のまた夢の世界にいる そういう場所に俺たちは立っている だからこの結末がどんなに酷い結末でも すでに俺たちにとっては これ以上ない最高の結末だ」めちゃくちゃ長いセリフですが普段は多くをしゃべらない厘玉がこんなに話すと、めちゃくちゃかっこいい!ってなりました。桓齮軍への愛が伝わるシーンでしたね。
那貴(なき)
最後5人目は那貴です。キングダムをお読みになっている方は「あれ、那貴って桓齮軍だっけ」と思った方もいるかもしれません。というのも、那貴はもともと桓齮軍でしたが、一度主人公、信の軍、飛信隊へ入っているのです。その経緯は、黒羊丘の戦いにて、桓齮軍から監視役として飛信隊に送り込まれ、そこで飛信隊の楽しさや、信の人柄にほれ込んだというものです。桓齮には「飛信隊で食う飯ってうまいんスよね 意外と」と言って出ていきました。ちなみにこの時、雷土には「内臓ぶちまけられてェのか 那貴てめェ」といわれています(笑)(45巻485話)
しかし、数年間飛信隊として様々な経験をした後、秦趙宜安決戦にて、桓齮自身がついに李牧率いる趙軍に追い詰められたとき、69巻749話にて「悪い 俺はここまでだ やっぱ戻るわ俺 お頭のところに」と言って飛信隊を出ていきます。やはり飛信隊の一員として多大な貢献をする中でも、那貴は最初にほれ込んだ桓齮のことをどうしても忘れられなかったのでしょう。
まとめ
いかがでしたしょうか。これだけ個性あふれるメンバーを束ねる桓騎はやはりキングダムにおいて欠かせないのでしょう。個人的には桓騎が一番好きなキャラです。また、幹部のメンバーの桓騎への愛も伝わってきますよね。ご覧いただきありがとうございました!
感想を機に改善したいのでぜひともコメントお願いします!
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